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世界・神秘の道をゆく アメリカ ケルアックを紐解く道
TOKYO TRIBE
エキストラがいい映画。一方、佐藤隆太、窪塚洋介がダメダメ。佐藤隆太は演技が浮いていたし、窪塚くんは目の精気が無かった。エキストラがだめなのが日本映画だけど、みんないききしていて、いいエキストラを連れて来られたのがこの映画の勝利だった。ラップにも言えて、味があれば誰のどんなラップでも許される空気が作れていた。だから染谷将太の低域ラップも味があっていい。鈴木亮平は肉体によって起用されたと思うんだが、『ホットロード』といい、低音の雰囲気たっぷりもたせた台詞が調和していなくて辛い。役者では、でんでん、叶姉妹の妹、竹内力がよかった。しょこたんもよかった。キワモノ、イロモノがその場にいれる空気をつくった、これだけで圧倒的に、いまの日本映画の中では新しい。近未来感もうまくいっていて、ラップの進行もハマっていた。秋葉原(?)で、女性ラッパーがラップ刻んで急に右上をみて、アニメ絵があって、それをラップにすぐ取り込む、という描写は抜群にきまってた。園子温の『地獄でなぜ悪い』につづく過剰な映画は、ストーリー度外視(地獄で〜でも、後半は理路不整然だったがそれにもまして今作は謎な展開)でも許せる。それは映画に勢いという強度があるから。それだけでもいい。80点。
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7/5
『vanitas』読了。豊田市美術館の紀要を読む。松澤宥とフォートリエのテキスト。「山椒魚」読了。
「カリフ制」かんけいよむ。『カリフ制こそ解答』(中田考)取り寄せる。
http://www.asahi.com/articles/ASG6Z2QRNG6ZUHBI008.html
http://mainichi.jp/select/news/20140701k0000m030129000c.html
『ヒズ・ガール・フライデー』(ハワード・ホークス監督)
「哀しみのトリスターナ」(ルイス・ブニュエル監督)
『太陽がいっぱい』(ルネ・クレマン監督
7/6
『マレフィセント』『her』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『渇き。』『トランセンデンス』
『白鯨』読了。
この一週間
フランスで反アマゾン法が可決された。街の書店保護が目的だという。そういえばアマゾンに抗議して出荷を停止する出版社が日本にあったし、それを支えるフェアを開催する書店があらわれた。私はテクノロジーの進歩に重きを置いているから、いたずらに過去を懐かしむような方法をとるあらゆることに賛成出来ない。だから反アマゾン法も、出荷を取りやめた日本の出版社に対しても、なにしてんだろーなーという思いが強くある。実店舗の書店が出荷をやめた出版社を支えるのは、なるほどおもしろいと思うんだ。でも、丸善ジュンクだって紀伊國屋書店だってインターネットによる配送サービスをやっているんだから、そのあたりの整合性がわからない。ここまではまえふり。今日きいたニュースによれば、米アマゾンが電子書籍のロイヤリティ交渉に新条件として「紙書籍が在庫無しになったら、我が社でPOD印刷する」ことを提示したという。これはおもしろすぎる。出版の形態は大きく変わっていくんだろうなという変化のひとつだ。Kindleの電子書籍に消費税適用へ 2015年度から Gooleの広告にも
ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会というのも発足している。もはやいずれも選択可能な立場から多様性擁護を打ち出してもあまり意味はなく、選択した立場から翻ってなお多様性の意味を訴えることに可能性があるような気がしてきた。KADOKAWAの社長に就任する川上量生氏のインタビューもおもしろい。dotplaceの竹熊健太郎さんの加わった対談。最近騒動の渦中の張本人だが、行っていることは真っ当で楽しい。
塩村議員のやじの問題が会った。シノドスの鼎談は参考になった。村上隆が塩村議員の写真をコラージュした作品とステッカーを作り話題になったりもした。
『ホドロフスキーのDUNE』をきっかけにホドロフスキー作品に興味がわき『エル・トポ』と『ホーリー・マウンテン』二本立てをキネカ大森に観に行く。が、爆睡。前日土曜日には早稲田松竹で二本立て。『ハンナ・アーレント』はすばらしかった。『エヴァの告白』はかったるかった。
テレビは『熊谷守一』『植田正治』『志村ふくみ』を特集した日曜美術館とオシムに焦点を当てたワールドカップの物語「民族共存へのキックオフ〜オシムの国のW杯〜」を観た。
展示は、『茨木のり子展』(世田谷文学館)、『幸福はぼくを見つけてくれるかな? ─ 石川コレクションからの10作家』(オペラシティ・アート・ギャラリー)、『オープンスペース2014』(ICC)、『藤井達吉展』(松濤美術館)、『われわれは<リアル>である プロレタリア美術運動からルポルタージュ絵画運動まで』(吉祥寺美術館)を観に行った。フォービズムの系譜のひとりデュフィの展示。
この一週間
水族館劇場にいってきた。
シノドスのインタビューで桃山は、
『ホドロフスキーのDUNE』では、先日のDOMMUNEでやっていた。
映画では、老年のホドロフスキーと気の抜けた息子が登場。
息子は、『DUNE』さえ現実化していれば、もっと目が輝いていたことだろう。
「ホームズはパブリックドメイン」という判決が下され自由な利用が認められる