花子とアン

脚本 - 中園ミホ
音楽 - 梶浦由記
制作統括 - 加賀田透
プロデューサー - 須崎岳
演出 - 柳川強、松浦善之助、安達もじり
語り - 美輪明宏

第一週「花子と呼んでくりょう!」(3月31日 - 4月5日)
1話


2話
花子をなんとしても女学校に行かせたいという父・安東吉平(伊原剛志)。教会の本に目を輝かせる花子。キリスト教の教会に通う父に西洋かぶれだと噂する近所。父の親は小作農で生活が大変だったと妻・安東ふじ(室井滋)に漏らす。この話はいつも聞かされてきたのだった。小作料が上がって生活が苦しくなる花子の家計。夫婦の大変さをきいた花子は東京の学校には行かなくてもいいと言いだす。優しい子なのだ。教室には麦米ではない白米を弁当に入れてくる子もいる。花子は白い雲を見て白米を食べているところを想像するのだった。

3話
自分も東京の学校に行きたいと言い出す息子。しかしこの子はろくでもない成績だったから行かせる価値はなさそうだと父。ももちゃんの髪を引っ張ったのは木場家の朝市ではなかったと友人に教えてもらう。家の仕事を手伝う花子。大変だったので学校も休みがちに。あさいちは花子を訪ねる。「学校に来れないぐらい忙しいのかい?」勘違いを謝る花子。花子は徳丸家の武の父・徳丸甚之介(カンニング竹山)に奉公を願い出る。妻は奉公をやめさせるようお願いに行くが認められず花子、学校を退学。花は朝市に連れられて夜こっそり教会で本を読む。見つかり逃げるときに二人して池に落ちてしまう!

4話
池に落ちからがら帰ってきたはな。奉公に行く当日、奉公人に女はいらないと言われ米俵を持って行かれそうになる。隣にいた兄が俺が行くといいだす。父に好かれていない自分が行くべきだ、冬が越せるというのだ。はなは池に落ちたことで風邪をひいていた。悪夢にうなされ、妖怪がでてくる。想像力はいいことばかりではないと教えてくれた。父もやっと帰宅して、生きろ生きろという。はなは筆を持ち紙にしたためる。「辞世のうたじゃ!」と大喜びの父。祖父と母も寄り添う。はなは顔が真っ赤で「今までお世話になりやした。ありがとうございました」と言ってぶっ倒れる。ここで父気づく。医者に診せてないじゃねーか!

5話
はなは「花子」を名乗りだす。自分の名前は自分で変えるもんだといい、祖父にも勧める。祖父も名前を変えてみれば違う人間になった気分になれるとの提案だった。牧師がやってきてはなは女学校に行かない方がいいと申告。なぜなら女学校には富裕層の子弟しかいないから。そんなところに貧乏階級のはなが放り込まれたら辛い思いをしてしまう。祖父もそうだそうだという。はなも行きたくねえと言う。牧師が帰った夜にふじは、自分は本を読めないけど本を読んでいるはなの顔が好きだという。本を読まない時より、読んでいる時のほうが顔がいきいきしているというのだ。嬉しそうに本を開いたはな。