実験工房、東京都知事選挙、胸騒ぎの恋人

実験工房 戦後芸術を切り拓く」(世田谷美術館)と「かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験」 (川崎市岡本太郎美術館)


模型飛行機入門

模型飛行機入門

アンディ・ウォーホルの映画回顧展

・Tom Odell《Long Way Down》のNMEのレビューを読んで無性に聴きたくなった。

LONG WAY DOWN

LONG WAY DOWN

・びっくりするほど面白い記事があった。「2013年ワークソング(労働歌)ベストテン・国内編」というのがそれ。NME誌の読者が選ぶ「2013年 音楽シーンの最高の出来事 TOP20」はこちら

・「忘れられた皇軍

流行歌の100年「未来に残すべきニッポンの歌」

・「映画 立川談志」は「映画」とは名のつくものの寄席の映像をくっつけただけの映像集だった。なので、途中で観るのをやめてしまった。

ギュンター・グラスが小説から引退とのこと。引退を発表した小説家なんてなかなか思いつかない。筒井康隆ぐらいか。あちらは断筆か。ポエム化の進行には興味がある。

1/16(木)
時間だけはたっぷりあるのでメタルを聴くようになった。一日一枚が目標だ。今日はToxic Holocaustの《Chemistry of Consciousness》。ちょっと低調になってきているように思えていた『ごちそうさん』がまた面白くなってきた。め卯子が出て行ったのではなく、悠太郎に出て行けといったのだ。びっくりだよ(笑)。映画『MUD』を観た。 Amorphisのニューアルバム《Circle》。

Chemistry of Consciousness

Chemistry of Consciousness

①『マッド』(ジェフ・ニコルズ
多義的な映画である。複数のつながりを絡めることで、観るものに特別な関係性を意識させることに成功している。主人公のエリスの両親は離婚寸前であり、ラストには離婚が成立する。友人・ネックは両親を知らずおじさんに育てられた。そんな、家族というものの不完全性に気づく登場人物の子供二人は、冒頭に島の住人であるマッドと出会う。そこから一週間ほどが映画の筋として展開するのだが、ある関係はより強固になり、ある関係は儚くも終わりを迎える。儚くも散る関係はエリスの両親だけではない。重要なところでは、エリスと年上の恋人、マッドと彼女・ジェスパーの関係は終わってしまう。エリスは、助手席に座っていた男をいつも通り殴ってみせるが、今回ばかりは殴り返され、彼女であると信じていた女から馬鹿にされる。島に戻り、やけくそのままマッドを殴るエリスは、だが、マッドに受け止めてもらえる。蛇に刺されたエリスを自分の生死を顧みず病院に連れて行ったマッド。二人の関係はより強固なものになった。父親は「ガールフレンドがいる」ときいただけだった。マッドは、ガールフレンドがいることを知らされず、ただエリスに殴られただけだったが、二人は言葉を介さずも通じ合える仲になっていた。マッドとその彼女は特殊な関係性だ。ふたりは幼なじみであり、惚れ合う関係性だが、ジェスパーの災難をすべてマッドが受け止めてきた。それによって、島に辿り着くまでになるほど、追い詰められてしまう。それども懲りない。懲りずに信じ、愛し続ける。エリスの父はエリスに「女は信用ならない」という。しかし、どれだけジェスパーに困らせ続けられてもマッドは言う。それでも、愛は信じるに足ると。よいのは、終わり方である。マッドは背中をエリスとネックに見せつけ、感謝の言葉も終えて、最後は無言で舟に乗っている。となりには、おっさんが乗っている。ネックと後見人のおっさんと同じく、マッドにはこのおっさんがいた。このおっさんとマッドはつながりは浅く、言葉も少ないが、しかし、密接な関係性を築いていたのだ。子供のいなくなったあと、濃密なかっこいい大人の関係性が示され、映画は幕を閉じた。

②『ラッシュ/プライドと友情』(ロン・ハワード
刹那的に享楽的に生きる男ジェームズ・ハントと、戦略的に実直に生きることしかできないニキ・ラウダ。ラウダは人望がなく結局雨のレースを中止にできなかったことで事故にあい、世界チャンピオンになることが叶わなかった。ハントは瞬間瞬間を楽しんで生きていた。一度解雇されれば何でもすると頭を下げ、女に溺れ、浮気をされても性懲りも無く女と遊び、ラウダを挑発したりもする。後先考えず目の前の敵にがんを飛ばす。ラウダがレースを棄権したことでハントに勝利が訪れた。終盤、レースをすべて終えた二人が話をする。負けたにもかかわらず、ラウダは「俺らは二人ともチャンピオンだ」と口走る。そんなことがあるかい!と突っ込まずにはおれない。ハントは言う。「おめえは確率とか言ってっけど、そんなことじゃスポーツを見損ねる」。スポーツを享楽的に捉えている。しかし、だ。どこまでもダサいラウダは、顔面がグチャグチャになっても妻に愛され、勝負に誠実だった。ハントはチャンピオンになった二年後レーサーを引退、40代で死ぬ。ハントがいなくなったレースで、ラウダは着実にチャンピオンとなった。様々な人間が様々な生き方を晒し、死んでいく。記者会見でラウダにくだらない質問をした記者を裏でボコるハント。かっけえなあ。

③『胸騒ぎの恋人』(グザビィエ・ドラン)
男と女の真ん中で感情を揺さぶるギリシア彫刻のような快楽の男。『わたしはロランス』でもそうだったが、性の越境をそれとなく描くのがたしかにうまい。『〜ロランス』とちがい、構成に整合性が取れているこちらの方が好きだ。なんせギリシア彫刻さんが魅力的だから。日本のくだらない青春映画みたいに気持ちを鷲掴みにされ気もそぞろな感じにせず、ギリシア彫刻が好きだが一方でちゃっかりそれぞれにセックスの相手がいるのがいい。そして、ギリシア彫刻が感づいて二人から離れて一年後、自ずから拒絶して、すぐに他の男に惚れ込んでしまうのもまたいい。今回は二人とも同じ女に惚れてしまうという展開だったらどうだっただろう?

都民のための東京都知事選の争点入門 : アゴラ - ライブドアブログ

10万年後の人類に高レベル放射線廃棄物の処理施設をどう託すか——『100,000年後の安全』マイケル・マドセン監督インタビュー | ポリタス - 「東京都知事選2014」を考える

二元論は危ない | ポリタス - 「東京都知事選2014」を考える
有力視されている2候補の政策集の筆頭に掲げられているテーマが、片や「史上最高のオリンピック・パラリンピック」で、もう一方が「原発ゼロ」。地方自治体の長を選ぶ選挙にしては、都民の実生活とは遠い(...)
オリンピックの大会組織委員会森元首相を筆頭にメンバーが決まっている。東京都はその下請けとして扱われるのではないか、とイヤな予感がする。
(....)
私としては、東京都に原発を持ってくるような推進派は避けたいが、この課題よりも超高齢化社会への対応、災害対策、さらには若い世代のための子育て支援などを中心に選びたいと思う。ただ、困ったことに、各候補の政策集を見ても総花的で、具体的に何に重点を置き、それをいつまでにやるのか、というところが必ずしもはっきりしない
(...)
小泉氏はここまで熱く政治の場で脱原発を訴えるなら、まずは国政選挙で行うべきだったのではないか。(...)
それでも、小泉氏の登場で、今回の都知事選では、原発「も」テーマの一つになった。これについて力を入れている候補は、自分の理念を実現するための政策を、ぜひとも具体的に挙げてほしい。

江川紹子さんの記事。二元論では収まらない論点もちゃんと開示し、都民はフォローしようというもの。同感。

細川護煕都知事候補がダンス、有害図書の規制に対し「公序良俗に反するものは規制を」と発言
有害図書について>
「私はどちらかという保守的な考えかたをしておりますから、有害図書が氾濫していることについては、私自身あまりいい気分はいたしません。ただし、発行すること自体に制限を加えることはいかがなことと思いますが、置く場所、閲覧できる場所について、ある程度の公共の秩序・公序良俗に基づいた規制は必要ではないかと思っております」
<ダンス規制について>
「ダンスについても、明け方まで人の家の近くでドンチャン騒ぎされるのは、これは公序良俗に反するものだと思いますから、そのへんは良識をもってやっていただかなければならないし、あまり騒音が出るようなら、その辺の規制はやむを得ないと思っております」

まっとうな発言だと思う。要するに有害図書についてはゾーニングは必要であると言っているだけなのだし、ダンスは最低限規制すべき部分はあるという高齢者への目配せの発言だろう。両方のこれまでの議論を熟知し踏まえているのかといえばそうではないんだろう。陣営としてはせっかくのリベラル勢力なのだから、発言に注意を払い支持を伸ばしてもよかったのではないかとはおもう。

【東京都知事選挙2014】立候補者に聞いた、セクシャルマイノリティについての6つのこと。


政見放送 NHK 2014都知事選 無所属 家入かずま - YouTube

【緊急対談】細川護熙元首相×家入一真 「目指す東京の姿」 (オルタナ) - Yahoo!ニュース

細川護煕都知事候補の頭の中身が心配だ : アゴラ
「福島では2013年12月にメルトダウンが起こった」「福島事故の影響でシロクマなど北極海の生物が死んでいる」
「報道管制がしかれている」「自分はロシア軍の機密情報を読んでいる」
こんなことを、他人に話したならば普通の人は、「おかしな人」と認識されるだろう。全部妄想で、論評にも値しない。

(池上彰の新聞ななめ読み)取材される立場になって 「裏を取る」大切さ再認識:朝日新聞デジタル
細川氏周辺によると、細川氏は今年に入ってジャーナリストの池上彰氏(63)と会談し、出馬を打診したが、池上氏は逆に「細川氏が出た方がよい」などと立候補を促したという〉
 これには驚きました。記事は伝聞調。「促したという」になっています。新聞記者だったら、伝聞調の記事など書かず、本人に直接当たって確認をとるものだと思っていたのに、私への取材がないままの記事だったからです。
 ジャーナリストが、選挙で特定の人物に立候補を促す。中立であるべき立場の者が、決してやってはいけない行為です。心外な記事でした。

ちゃんと裏を取ろうよという、池上彰の記事。

東京vs東京 | ポリタス(いとうせいこう)
「首都としての東京」は国の顔であり、かつての都知事などはむしろ、そちらの東京を重視し、ついには国家よりも国家であろうとした。現在も候補者の中にそうした考えの継承者はいるだろう。だが、時代の流れとしてこれは無理筋ではないか。アップサイズの欲望は、マッチョな時代錯誤だと私は思う。
国家によって支配されてきた東京、抑圧されてきた東京は今こそ「一地方都市」として自分の色を出すべきだ。地方がネットワークで国を変えてゆく時代、都民は国政に大影響を与えるべきである。それがこの都市に住んでいる者の責任とプライドではないか。
東京vs東京。私は東京人として、国家の拙速なビジョンに待ったをかける「東京という一地方都市」の有権者でありたい。

都政におけるメディアに関する政策についてのアンケート - MIAU

【東京都知事選挙】舛添陣営を震撼させたマック赤坂のド迫力演説@銀座 | 8bitnews

【低投票率】菅原琢・東大准教授への朝日新聞記者(古田)のインタビュー - Togetterまとめ

亀井静香公式Webサイト

東京都知事選挙候補者への公開質問状 回答編 - 荻上チキ・Session-22

宇都宮けんじ賛同人メッセージ

リアルでポジティブな原発のたたみ方 | SYNODOS

ジャーナリスト池上彰から敵前逃亡をした新都知事の情けなさ

宇都宮氏と細川氏が食い合い? 田母神氏が強い地域は...... 地図でみる都知事選