工藤哲巳展、ミヒャエル・ボレマンス展、ビットコイン

あなたの肖像  工藤哲巳回顧展(東京国立近代美術館)
荒川修作と同時代の人間で、海外で活躍し国内に戻ってきて芸大で教鞭をとるという王道コース。だが50代半ばにして亡くなってしまう。そんな彼の過去最大の回顧展であり、企画者の熱気は図録からして伝わってくる。展示物はおもしろいものもあればつまらないものもある。経年劣化で作品として古びて見えるものも多い。崖に彫った写真(もとは映像作品)なんかはおもしろかった。田舎の中規模の民俗資料館のような展示がつづく。荒川らとは距離をとっていたとの記載もあったが、数学や物理学など異分野の研究に啓発されてそれっぽいものを作ってしまうというのはこの時代には共有された感性なのだなと思わされた。作品の価値はおいておくとしても、何かやろうとしたその熱気を感受するために行って損はないとおもう。

宇川直宏展「2 NECROMANCYS」(山本現代)
宇川直宏久しぶりの個展。ライフワークとして取り組んできた著名人のサインの模写を一望にできる機会。ギャラリーにはところ狭しと色紙が並んでおり、マリリン・モンローほか有名人のあいだに天皇がいたりと、宇川ならではの批評眼で絶妙のチョイスがなされている。色紙すべてを一冊にまとめた分厚い本も売られている。このシリーズは出版史に確実に記録されるであろう営みだ。サインのほかには、ドミューンフェスで展示された夏目漱石の複製も置いてあり、再び相対することができる。

シセイドウアートエッグ 今井俊介展(資生堂ギャラリー)

プライベート・ユートピア ここだけの場所(東京ステーションギャラリー)
東京ステーションギャラリーに一度行ってみたかったので観に行ってきた。東京駅の改札すぐ横にあるスペースで、まずはエレベーターで最上部に上がり、降りながら鑑賞するスタイルだった。イギリスのターナー賞を中心としており、現在のアートシーンを概観するのにちょうどいい展示だった。

さわひらき「Under the Box, Beyond the Bounds」(東京オペラシティアートギャラリー、オオタファインアーツ)
美術展で展示されるたぐいの映像作品はたいてい苦手で、この作家も束芋やフィオナ・タンのような感じ(しっとりな現状肯定)だったらやだなと思い見に行くと、思いのほかよかった。映像作品は割りとさっと何分かみて次に行ってしまうのが常なのに、すべてを見通したい欲求に駆られ、展示室にずっと滞在することとなった。日常と地続きなのに空想を羽ばたかせ、その空想がおとぎ話のようにメルヘンではなく不思議と手の届く範囲に感じられる。そのくせ体験したいようなわくわく感よりも畏れが先立つ。飛行機の作品、部屋の真ん中でくるくるまわる女性の作品が面白かった。展示にはいったすぐや展示室最後のコレクションは、作品数を水増ししているような印象があり、普通は好意的に思わない。でもこの作家に関しては、映像の魅力を一層高めるのに成功している。このあんばいがどうやって導かれるのかを知りたい。

磯崎新「都市ソラリス展」(ICC、ミサシンギャラリー)
椹木野衣ヤノベケンジ(椹木)がゲストの日に行ってきた。シンポジウムのやり方は、今日本で最も成功したものだろう。さすがany会議の実践者といったところ。展示自体は第3期しか見れないなかで感想をいうと、磯崎の軽い回顧展といった趣きで、特段興味深くはなかった。メディアアートの分野から参入してきたライゾマティクスや、実況マンガを描くだつおなど、若手に支えられていた。「もうひとつの都市ソラリス:スタジオ・コントロール・ルーム」というのは、観れなかった。MISA SHIN GALLERYでは初期のスケッチが展示されていた。あと特筆すべきは「週刊ソラリス」という会報で(岡崎乾二郎浅田彰福嶋亮大らが寄稿)、緊迫感溢れ楽しめた。

ミヒャエル・ボレマンス展(ギャラリー小柳、原美術館
とにかくよかった。ギャラリー小柳、原美術館両方とも存分に楽しめた。ギャラリー小柳のほうは連作というか、差異のつらなりの作品群である。ブレが生かされているものもあれば、あり得ない仕草を切り取ったものもある。単なる具象ではなく、写真出身者である才覚が発揮された特殊な雰囲気のあるものに仕上がっている。原美術館のほうでは、近作のみならず初期作も充実している。初期作は下手くそだ。見ていられない。しかしそんな初期作も言うなれば近作なのだ。つまり、画家になってから日がかなり経っているわけではないのだ。そこに、この作家の描く必然性を見て取った。消しゴムの作品、お面を被った作品など秀作ぞろい。いくべし。

佐藤雅彦+齋藤達也「指を置く」展(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
もう、佐藤雅彦のやりそうなことが、こちらに感知されてしまっている。それは彼の影響力が浸透しきったからなのだろう。それを欲しい人はずっと見ていたいと思うだろうし、そう思わない人はそう思わない。教育者、広告マンとしてははてしなく偉大なのだろうな。

ブランカッチ礼拝堂壁画分析│岡崎乾二郎
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 - Wikipedia
サン・ジョヴァンニ洗礼堂 - Wikipedia
フィリッポ・ブルネレスキ - Wikipedia
ロレンツォ・ギベルティ - Wikipedia

LINEをソフトバンクが買収する計画があるという。めちゃくちゃおもしろい。この件ではホリエモンの投稿が核心をついていた。先日の発表会では、新たに方針を示したところだった。

ビットコインとはなにか。荻上チキのラジオで「ビットコイン入門講座」をきき、少しわかってきた。

「ビットコイン」の盗難事件で仮想通貨は終わるか
他の大手6社が「ビットコインの取引は正常に続いている」という共同声明を出したが、マウント・ゴックスは何も説明せず、各国政府も調査に乗り出した。ビットコインの信用は失墜し、換算レートはピーク時の1BTC=12万円台から5万円台まで暴落した。(...)今回の事件は、金融を支える「信用」の本質を示している。不換紙幣が金と交換できない紙切れにすぎないように、仮想通貨は暗号化された文字列にすぎない。その文字列に価値がなくても、他の人がそれを通貨として受け入れる限り通貨として使えるが、逆にいうと、いかに完璧な技術であっても人々が信用しなければ通用しない。

 かつてハイエクは『貨幣発行自由化論』で、通貨の発行権を民間企業にも与えるよう提案した。民間の通貨でも、信用ある企業が発行すれば中央銀行券と同じように使える。中央銀行も初期には民間企業であり、国家が通貨発行を独占する理由はない。政府はつねに「輪転機をぐるぐる」回してインフレで債務を減らすインセンティブをもつので、国債発行と通貨発行は切り離すことが望ましい(...)しかし、そういう民間通貨は世界のどこでも成功したことがない。インターネット上で流通する仮想通貨も多くのシステムが開発されたが、ほとんど実用にはならない。データは暗号で保護できるが、その最終的な信用を担保する中央銀行がないため普及しないのだ。信用を維持するためににカード状の「電子マネー」にして日銀券とリンクすると、その決済を銀行が独占する。(...)かつてインターネット自体も国家を超えると思われたが、その不正利用を防ぐ制度は国家にしかできなかった。国家を超えるグローバルな仮想通貨は、インターネットの草創期のeCashのころから、アナーキストの見果てぬ夢である。それは人類が善良で賢明になればできるのかもしれないが、その日ははるかに遠い。

世界最大級のビットコイン取引所Mt.Goxの閉鎖は資金繰りと鞘抜きゲームの加熱が原因か
ビットコインはバブルか否か、問うことそのものが馬鹿馬鹿しい。なぜならチューリップの球根よりも、価格メカニズムが機能しない。

泣き寝入りも…実体なきビットコイン、規制なく
仮に取引でマネーロンダリング資金洗浄)が見つかっても、「通貨」ではないので不正取引を防ぐ犯罪収益移転防止法で取り締まることが難しい。(...)金融庁財務省警察庁消費者庁などが情報収集を急いでいるが、ビットコインを直接所管する官庁はなく、法制度も追いついていないことから、今後の対応は難航が予想

仮想通貨、もろさ露呈 ビットコイン取引停止
円換算で300億円超の資産が宙に浮いた。登場から5年。政府や中央銀行の影響を受けない無国籍通貨として注目を集めるが、もろさも露呈している。
円などの通貨は政府や中央銀行が規制し供給量も管理する。ビットコインはプログラムで発行量の上限が決まっているだけ。銀行を介さずに世界中のどこにでも送金でき、手数料もほとんどかからない。発行総額の時価は一時1兆円規模に膨らんだ。
高度な暗号技術で複製を防いでおり、希少性が資産としての価値を生んでいる。その意味では通貨というより、希少な金属としての価値が評価される「金」に近い。
国や中央銀行の影響を受けない自由な仮想通貨として誕生しただけに、自己責任に委ねるべきだとの考えもある(...)
米国では取引所に免許制を導入する案などが浮上しているが、議論はまだ生煮えだ。一方、世界の関連企業が加盟するビットコイン財団は25日、「これは決してビットコインの終わりではない」との声明を発表した。同財団は「我々の産業の成熟につれ、能力があり責任感のある起業家や投資家が出てきている」としている。

ビットコイン 海外業者にもサイバー攻撃
東京に拠点を置く仮想通貨「ビットコイン」の取引仲介会社(マウントゴックス)が経営破綻し波紋が広がるなか、ビットコインを扱う海外の2つの業者が相次いでサイバー攻撃を受け、利用者から預かったビットコインを失ったと発表し、システムのもろさが浮き彫りになっています。(...)カナダを拠点にビットコインの保管などを手がける「フレックスコイン」は、4日、外部からのサイバー攻撃を受け、利用者が預けていたビットコインがすべて無くなった(...)
失ったとされるビットコインは896ビットコインで、この日の取引価格で換算した場合、およそ60万ドル(日本円で6100万円)に相当(...)インターネット上でビットコインの取引を仲介する「ポロニエックス」もこの日、保管していたビットコインの12%余りがサイバー攻撃を受けて無くなったと発表

政府、仮想通貨に取引指針 ビットコインに課税
政府はインターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の取引ルールを導入する。ビットコインを通貨ではなく「モノ」と認定し、貴金属などと同じく取引での売買益などは課税対象にする。銀行での取り扱いや証券会社の売買仲介は禁止する。ビットコインは2009年に誕生してから普及が進んできたが、法律上の定義は不明確だった。政府が取引ルールを示すのは主要国で初めてで、国際的なルール作りの契機となりそうだ。(...)
発行総額は日本円換算で一時1兆円規模に膨らんだ(...)仮想通貨は世界中で取引できるため、主要国が協調してルールをまとめる必要があるとの指摘もある。
利用者保護が大きな課題となっており、世界で先駆けて取引指針を示すことにした(...)ビットコインの仕組みをまねた後発の仮想通貨にも適用する。(...)ビットコインを使って商品を売買した場合は、消費税がかかる。個人がビットコインを購入してその後に値上がりした際は、売却益に所得税が課税されることになる。
企業がビットコインを使った取引で売り上げを計上して利益が上がれば税金を払う必要が生じる。ただビットコインの利用者が実際に納税に動くかは不透明で、税務当局が追跡するのも難しそうだ。(...)犯罪組織が資金洗浄などに使うリスクがあり、ビットコインの取引ルールづくりは国際的な課題だ。米国は財務省への届け出制を導入。中国はビットコインの決済そのものを金融機関に禁じているほか、ロシアでも取引を禁じている。ただ米テキサス州連邦裁判所がビットコインを「通貨」と認定した判例もあるなど、主要国の見解は割れており、共通規制の導入などには時間がかかるとの指摘がある。

(1)通貨と認めず、「モノ」として扱う、(2)銀行でビットコインへの交換や専用口座開設などは禁止
(3)証券会社で売買仲介を禁止、(4)売却益などに課税。消費税も徴収、(5)デリバティブでの規制も検討

ビットコイン銀行にサイバー攻撃、「預金」盗まれ閉鎖
「損害を回復するためのリソースも資産もないことから、即時閉鎖する」(...)オフラインの「コールドストレージ」は攻撃を免れたといい、こちらに預けられていたビットコインは顧客の身元を確認したうえで返還する方針。

ビットコイン:大久保議員が政府に質問再提出へ、答弁書不十分
民主党の大久保勉参議院議員が、同氏が国会に提出した「ビットコインに関する質問主意書」に対する政府答弁書の内容が不十分であるとして、再質問を行う方針であることが明らかになった。(...)
証券会社などがビットコインを投資対象とするファンドを組成することができるかとの大久保氏の質問に対しては、金融商品取引法では「有価証券またはデリバティブ取引に係る権利以外の資産に対する投資として、財産の運用を行う業務を規定している」と引用し、法律上は可能であるとの見方を示した。

ビットコインの生みの親、Satoshi Nakamotoは本名だった! Newsweekがスクープ 本人はロスアンゼルス近郊に住む鉄道ヲタ
ビットコインの裏に居る人(The Face Behind Bitcoin)」と題された長尺記事で、ナカモト氏(64歳)はカリフォルニア・ステート・ポリテクニーク大学ポモナ・キャンパスの卒業生で、物理学の学位を取得したとしています。
ナカモト氏は鉄道模型のコレクターで、職歴はなぞの部分が多く、米軍や大企業の秘密プロジェクトなどの仕事に携わっていたようです。

ナカモト・サトシ氏、ビットコインとの関連を否定
ナカモト氏が姿を現し、報道陣に対し自分はビットコインとは何の関係もないと述べた。そして日本語を理解する人を探し、昼食を求めた。

Mt.Goxのハックで、Bitcoin残高と顧客口座残高が暴露か | TechCrunch Japan

仮想通貨「Bitcoin」を完璧に理解するために知っておきたいことまとめ - GIGAZINE

仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ - GIGAZINE




第四回ツイッター文学賞の受賞発表会があった。出演は豊崎由美(書評家)、大森望(書評家・翻訳家)、佐々木敦(批評家)、杉江松恋(ライター)、石井千湖(ライター)。海外文学のランキングはこちら。

コラムで紹介されていたC4の『Benefits Street』を観た。

アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫)

アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫)

★★★★★★ 傑作。ウィリー・ローマンには二人の息子がおり、妻のリンダと共に暮らしていた。ローマンはセールスマンをしていたが仕事にやりがいはなく、人に愛されている実感もなく、いつも空想に耽ってしまっていた。そういう時には兄のベンが登場し、ローマンの空想に付き合ってくれ、時にはけしかけもする。そんなローマンの息子、長男のビフは高校留年をして大学に進めなかったのがきっかけとなりまともな人生を歩めていなかった。しかし、父を見習ってか自分にはいつかなにがしかの夢をかなえることができると信じてやまなかった。次男のハッピーは兄と違いまともな人生を営んでいたが、兄を哀れんでか兄が夢を語るときには付き合ってあげることを忘れなかった。たかだか二日間を描く作品のなかには、この一家の人生の悲喜こもごもが入っており、それは同じく人生を営むところの読者にも他人事としては読めないリアリティーをもって迫ってくる。現在とかつてが入れ子になって展開し、バーナードというかつてのガリ勉も重要なキーパーソンとして登場する。彼は、ビフの同級生だったが、勉強しかとりえがないとローマンやビフに馬鹿にされていた。だが今は弁護士になり、最高裁にも出廷している(レストランでアメフトの有名選手であると嘘をつく兄弟の相手をした女は陪審員をするという格差の皮肉)。さまざまな現在をそれぞれなりに生きる登場人物と、空想しながらも結局現在に絶望した父親。ラストになり、父はセールスマンの仕事を解雇され(名前を付けてやった子供ほどの年齢の人物に)、ビフは手癖のように窃盗をし事業のための金策に失敗する。もう空想には浸れずいまを見つめるしかなくなる。自分の状況と併せて表現が伝わってくる、心に響く作品だった。
アウトサイダー(上) (中公文庫)

アウトサイダー(上) (中公文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

第五の権力---Googleには見えている未来

第五の権力---Googleには見えている未来

トリノ五輪の金メダリスト荒川静香フィギュアスケート解説本。実に丁寧で、時に荒々しく、初心者にも痒いところに手が届く本だった。

This is how economists haze each other

浅田真央 ラストダンス - 朝日新聞デジタル

「政治的」作品撤去を 都美術館「クレーム心配」

浅田彰×東浩紀「「フクシマ」は思想的課題になりうるか――震災後の日本を振り返る(2014.02.22@ゲンロンカフェ) - Togetterまとめ

Amazonは全メディアコンテンツ、アプリ、ゲーム等をテレビやホームシアターに流し込むSTBを3月に発売? | TechCrunch Japan

WhatsAppはなぜ欧米で成功したのか(なぜ日本では成功していないのか) - Future Insight

iPhoneで「ゲームボーイ」が遊べるエミュレーター « WIRED.jp

スタートトゥデイ「WEAR」売上1億円 100万ダウンロード突破

国東半島アートで彫刻設置 - NHK大分県のニュース
アントニー・ゴームリーの作品。

池田亮司 "supersymmetry"

William Kentridge: The Refusal of Time – interview | Culture | theguardian.com

6年ボカロPやってきた。そろそろ現実を見よう。:ジェバンニpさんのブロマガ - ブロマガ

差別らくがき消し隊実態調査記録写真

ART+COM : ART+COM sues Google

インプレス R&D、プリント・オンデマンドで「青空文庫」の紙書籍版を販売 - ITmedia eBook USER

ネットで精子提供持ちかけ 妊娠・出産も NHKニュース

続・STAP細胞が映し出すもの――「科学」と「社会」の関係 | SYNODOS -シノドス-

人工知能Vol. 29 No. 2「 「人工知能」表紙問題における議論と論点の整理」の感想 - Togetterまとめ

LINE MALL、販売手数料も撤廃し、出品・販売を完全無料化 さらに、本日よりiPhone版をリリース 併せて、プッシュ通知で商品との“出会いや発見”を提供する「LINEセール」を毎日開催



ネットで急成長 米のメディアが日本進出へ NHKニュース

クリミア、ロシアへ編入方針決定 議会が決議

クリミア議会、ロシア編入案を全会一致で可決=ロシア通信



時事ドットコム:ビットコイン取引所トップが死亡=シンガポール

シンガポールでビットコイン取引所の経営者が不審死、自殺か

The Face Behind Bitcoin - Newsweek


①『東京物語』(小津安二郎★★★★★★
いいのは知っていまいした。映画監督が観るべき映画としてまっさきに挙げるのも知っています。そういう前知識があると見る前から期待値が上がってしまっているから、普通に感じられもするんだろうが、いかんせん、面白すぎた。何度も泣いてしまった。それぐらい、とてもよかったです。親と子はどの人間にもいる。現在の科学技術においては、親のいない子はいない。それがこの作品の勝利のすべてであると思う。広島に住む両親が東京に遊びに来る。最初長男の家に泊まるも、孫が彼らを疎んじたり長男自身も忙しいから、次は長女の家に居座ることになる。長女は杉村春子が演じており、性格が歪んだ役柄を好演。憎らしいったらありゃしない。二言目には悪態をつく。忙しい長男長女は仕事にかまけてろくに親の面倒をみない。せっかく東京に来たのに居座りにくい子供らの家で日がな過ごすことになる。ここで優しいのが三男の嫁で、彼女は夫が戦死して家族ではないにもかかわらず、両親によくしてやる。ある時はお母さんを家に泊めてやる。ここでお母さんは「息子はもう死んだから、あなたはあなたの人生を歩みなさい」という。でもこの奥さんは、とても人間想いであったかく優しい。一方の父は日頃温厚なのだが、旧知の友人との酒席になると、鬱憤を吐き出し悪酔い。最後に人間味に触れ、両親は広島に帰る。だが、母はすぐに危篤になり、長男長女次男(鉄道員)と三男の妻は広島へ。長男長女は死んでいないのに喪服を持参し、長女は形見だからといって母の着物を持って帰りたいと捲し立てる。あっというまに東京に帰ってしまう実子をよそに、原節子は広島に残り父と次女(まだ高校生か)と静かなひとときを過ごす。父は原節子に感謝、次女は大人の世界への嘆きを吐露する。原節子は自分はそんなにいいものではないと言う。いつでも戦死した夫のことを考えているわけではないんです。最近では思い出さない日さえあるんですと。父は言う。それで普通なんだと。笠智衆演じる父親は特段の個性の強さがあるわけではないから、みんながここに自分の父親を読み込むことができる。母親もうるさいひとではないから、ここに当てはめることも吝かではない。そうしてマインドセットがなされ、それぞれの境遇にあわせて現在忙しくまともにやれていない長男長女に気持ちを一体化させる。ここで各自の葛藤がある。仕事は忙しく生きていくためにしかたがないのだけれど必ずしも良いことだとは思えていない。そうしたときに微かな希望といての原節子が登場し、一気に一体化は二重性を帯びる。現在の私と、なりたかった私と、これからなるかも(なれるかも)しれない私。感情が揺さぶられ自分の立ち位置をいかに決定すべきか選択を迫られる。これは世界において普遍的なテーマであり、誰にとっても避けては通れない。子に親がいるかぎり古びず、いつまでも心に響く作品でありつづけるだろう。

②『按摩と女』(清水宏★★☆☆☆☆
ニコニコ動画の生上映企画で清水宏が特集されており今週も観た。でもやっぱり清水宏は渋すぎる。面白みがわからない。シネフィルが楽しめる感じ。コメント欄で「小津安二郎とどこがちがうのか」と尋ねてみたりした。それぐらい、縦軸を活かすところや、人間模様の描写が小津っぽい(と、『東京物語』しか観たことないのに言ってみる)。物語としては按摩がでてきて、宿屋に泊まる女といい仲になっていくというもの。うとうとしてしまい筋をすべて追えたか怪しいが、もう清水宏はみなくていい気がする。老齢になるまでとっておこう。

③『トゥモロー・ワールド』(アルフォンソ・キュアロン★★★☆☆☆
悪くないんだけど別にそんな面白くもないっていう。山ん中に知り合いのおっさんがいてそいつがちょっと変態でプチロハスというかプチフード左翼的な感じで微笑ましく思っているとガチの活動家が出てきて、そいつに協力を求められる。断るも、パスポートを用意して一味諸共突破を試みるも移民に暴動を起こされ昔のダチの女が殺される。警察からも身を隠すためにアジトにいくと、実は黒人の少女が妊娠していると告げられる。この世界では赤ん坊がすでに18年産まれていないから、これは一大事だ。しかし彼女の所属するのは活動ゲリラ(メンバーの大半が不法移民)だから国に赤ん坊を引き渡したくない。そんななか、ゲリラのメンバーが実は子供を金銭目的で考えていることがわかり、主人公と黒人の親子は逃げ出す。山ん中のプチロハスおじさんのところへいき、トゥモロー号への行き方を教わるも、おっさんは追手に射殺される。その後必死で逃げる。「ファシズムの豚」に助けられ一旦塀の中に入りそこから舟を目指す。そして主人公は撃たれトゥモロー号に乗船する直前で亡くなってしまうが、少女と赤ん坊は無事にたどり着くことが出来た。プロットは緻密じゃないとおもう。そこそこの出来。『第9地区』とか『ガタカ』とか『エリジウム』にちかい。未来もので、そこでの日常と先を目指すようすを描く。これを観た後だと『エリジウム』の方がよっぽど果敢に新しい表現に挑戦していたなと思える。無難で普通に面白いが、それだけ。なんでこんなに評価が高いのか分からなかった。たしかに銃撃戦はいい。ぎりぎりの感じがこちらにまで伝わってくる。設定もありふれているかもしれないが、いい。不法移民たちの意地もいい。背景をもう少し丁寧に描いてもよかったんじゃないか。国というものがどうして福祉政策をこんな体たらくにしてしまったのか。移民のおかれた状況はどうなのか。ホワイトカラーの生活との差はどれぐらいあるのか。赤ん坊(Children of Men)がどれほど待望されていたのか。黒人の少女はマリアで赤ん坊はキリストであり、現代の聖書だとかなんとか言えもするんだろうけど、もう少しうまくて未知の映画が見たかった。(長回しの撮影はすごかったみたいだ)

④『ダラス・バイヤーズクラブ』(ジャン=マルク・ヴァレ★★★☆☆☆
1980年代、ストレートなのにエイズに感染したマシュー・マコノヒー演じるロンは、余命30日だと宣告される。「ホモ野郎」だと仲間には馬鹿にされ、カーボーイの仕事も解雇される。酒浸りの生活でやさぐれていたが、図書館で最新の医学知識を調べる中であるクスリの存在を知る。病院では未認可だからと処方してもらえないが、裏ルートを辿れば仕入れることができるのだ。ロンは勝手に退院し、そのクスリを飲み、30日以上生き延びる。月に400ドル払えばいくらでもクスリを貰える「ダラスバイヤーズクラブ」をオープンさせる。カーボーイの誇りから嫌っていたはずのニューハーフ・レイヨン(『チャプター27』でジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンを演じたジャレッド・レト)と共に、販売を行っていく。ジェニファー・ガーナー演じる、エイズを宣告した医師といい感じになったり、躍起になってアジアにクスリを探す旅に出たりと生きる気力を取り戻しなんとか生にしがみつくロン。「30日をいかに生きるか」に焦点が当てられ、泣かせるドラマに仕上げてるのかと思いきや、そう単純な話ではなかった。こちらに知識が欠けていることもあって、クスリの銘柄が飛び交い、それが認可されていいるのか認可外なのかなどすぐに呑み込めないシーンも多かった。マッチョな男であることにしがみついていたロンがレイヨンの死に怒り病院に抗議にゆくところなどはよかった。

⑤『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ★★★★★☆
かつてのスコセッシが常時ぶっ飛び型だったとすると近年は真面目型というかエレガント型だった。だから興味をもてなかった。今作においてはスコセッシの集大成といわんばかりに近頃のエレガントさとかつてのはちゃめちゃさが組み合わさり、とんでもない傑作に仕上がっていた。長時間の映画はそれだけでほんとやめてくれと辟易するが、そんな時間もなんのその。むしろ長いこと物語に浸らせてくれてありがとうと感謝さえしたくなる。デカプリオ演じる主人公ジョーダン・ベルフォートは、ウォール街にある証券会社に入社する。電話で株を買わせるのが仕事だ。しかし血の月曜日がすぐに訪れ会社は倒産、求人誌で見つけた町の株屋さんに就職。手取りが50%(ウォール街にいたときは1%)、才覚を発揮しすぐさま大金持ちに。チンピラと共に独立、巨万の富を手にする(年収49億円)。全編にわたりベルフォートの浪費生活が小気味いいまでに描かれる。とめどなく、少しの恥ずかしげもなく、野蛮でみっともない成金生活。おっぱいは日常茶飯、「ファック」が飛び交い、そこらじゅうでセックスは当たり前。「虚業」とはよくいったもので、仕事は片手間でも儲かり、あとはいかにお金を使うかに脳みそは使われる。FBIに目をつけられてからはお金をスイスの銀行に移したりと金策に時間を奪われ、しまいには牢獄生活に転落。しかしそこには反省の色はない。やりたいようにやっただけなのだから。日本ではこんなに倫理的にバランスのとれていない空気の読めない映画は絶対に作れないだろう。デカプリオたちは豪遊に次ぐ豪遊を繰り返す。豪遊さえなければ45分ですべて描けたはずだ。でも、180分必要だった。すべては豪遊のため。その空虚な豪遊こそが圧倒的におもしろい。日常にはないいびつさを帯びた笑いは、映画ならではだ。70を超えさらに野心的なスコセッシにありがとうといいたい。いくつか付け加えると、ジョナ・ヒル演じるドニー・アゾフがいい。彼はいとこと結婚する変態で、ベルフォートと同じマンションに住んでいるという理由でストラットン・オークモント社の立ち上げメンバーになる。こいつは可愛い子がいれば目の前でもマスをかくし(ていうか表現は「オナニー」じゃだめなのか?)、レモン錠剤のへろへろ合戦でも最高の演技でモノを詰まらせぶっ倒れる。あとはマコちゃんことマシュー・マコノヒーだ。冒頭にちらっと出演するだけなんだが、忘れられない洗礼をベルフォートにお見舞いする。クスリとオナニーは大事だと忠告するのだ。とくにオナニーは一日二回しろと。書きながら笑ってしまいそうになるが、どこまでもお下品。だから最高だ。

⑥『大統領の執事の涙』(リー・ダニエルズ★★★★☆☆
黒人への差別が激しかった時代。農場で働く父親は殺され、母親(マライア・キャリー)は強姦され廃人になった。どん底から少年セシル(フォレスト・ウィテカー)は飲食店の執事になり、ホワイトハウスにまで上り詰める。歴代の大統領に気に入られ長年働くのだが、息子とのあいだには深い溝があった。彼は大学に入ると政治運動にのめり込み、黒人の権利を主張し始める。逮捕など当たり前で、非白人は座ってはならない座席に集団で座ったり、南部なのにもかかわらず深夜にバスで移動してKKKに襲われたりもする。そのような学問に注力せず運動ばかりする息子を父は邪険にした。お前は俺の仕事を白人に仕えるつまらない仕事だと思っているかもしれないが、そのおかげで大学に通えているんじゃないかと。這い上がって執事をする父には執事としての誇りがあり、息子も彼なりの使命感で運動をしていた。数年が経ち年老いた主人公は息子たちの活動が掲載された本を手に取る。そして、その活動がアメリカの精神に忠実な意義のある公民権運動だったことを知る。執事の職を辞し、息子の政治運動に顔を出した父は、息子に謝る。妻は死んでしまうが、息子は議員になり、初の黒人大統領としてオバマが当選して映画は終わる。途中は泣いてしまうほど、父と息子の対立と和解は感慨深かった。父は父なりに成功し、内々では黒人の賃金上げ・昇進の実施を認めさせるなど、プロテストをしていたのだ。だが、息子にそれは見えないから、ただ白人に従っているだけの恥ずかしい仕事をしている人間のように見えていた。ありがちなストーリーだが、ここまで決定的に黒人の歴史を扱おうとした映画はあまりないだろうから、意義は確実にあったはずだ。気になったのは建造物や歴史的な映像がいつも少しボカされていたこと。どういう意図があったのだろう? あと、オバマ当選につなげて「イエス、ウィーキャン!」を押す感じは、少し食傷気味に。オプラ・ウィンフリーが妻役をしているから、もともと描きたい落とし所は明確だったんだろうけどね。

⑦『コンプライアンス 服従の心理』(クレイグ・ゾベル)★★★★☆☆
とあるファストフード店の店長のもとに一本の電話がかかってくる。警察官を名乗るその男は、従業員のひとりが客の財布を盗んだのだという。てっきり他の件で追求されるかと思っていた店長は、以外な展開に驚き、操作に協力すると誓う。忙しい店内で次々と店長に呼び出される従業員たち。嫌疑をかけられた若い女性従業員が逃げ出さないように見張るためだ。電話先の男の指示によって、嫌疑をかけられた女性は服を脱がされ、エプロンを剥ぎ取られ、ついにはブラジャーまでも取らされるはめになる。最初は女たちが見張りだったが、店内が忙しくなってくると男たちが駆り出される。その中には店長の婚約者までもいた。警察官を名乗る男からの指示はエスカレートし、ついにはレイプまがいのこともなされたようだ(その現場は映されないが)。こうしてあらゆる人間は疲弊しながらも指示に付き合わされてしまう。結局この男はテレアポで働く警察とは無関係の男だったようだが、他所でも同様の犯行に及んでいたようだ。結婚する予定だった男性とは、この事件以来会っていないと店長は言う。一方、レイプされた容疑をかけられた女性は、店長を告訴するという。一本のいたずら電話はこうして人々の人生をおかしくさせてしまった。この映画はミニマムな表現ながら飽きさせず人間の心理をえぐっている。電話先の男が警察官ではなかろうという予想は、映画開始すぐに鑑賞者には窺えるようになっている。けれど現場においては、服従しなければならないという非日常の心理が働き、さも当然のように言いなりになってしまうわけだ。最初はこんな電話に従っていてバカだなと店員たちに感情移入して見ていたが、次第に電話先の男に移入して、もっとやれとは言わないまでも、愉快犯的に楽しんでしまっていた自分が恐ろしかった。『それでも夜は明ける』ではないが、服従する者と服従させる者という両方の心理を鑑賞者に経験させる本作は、日常に潜む陥穽を見事に描いた作品であった。

⑧『クレイマー、クレイマー』(ロバート・ベントン★★★★☆☆
ダスティン・ホフマン演じるテッド・クレイマーは仕事にかかりきりになった会社員で、家事や育児はすべてジョアンナ(メリル・ストリープ)に任せきりだった。テッドは昇進が決まり意気軒昂と帰宅すると妻が家出をすることに。家にはテッドと息子のビリーだけが残った。ろくに料理もできず(フレンチトーストさえ、まず卵がうまく割れない)奔放な息子に怒鳴り散らすテッド。会社の仕事もなかなか手につかず、育児にかかりきりになってしまう。だんだんと育児のコツを覚えてくると息子と過ごす時間が彼にとってかけがえのないものになってくる。以前よりも息子と時間を共有し、仕事への熱が緩和される。そんなとき、妻が息子を引き取りたいと言ってきた。だがテッドはすでに息子の虜。ビリーが優先順位の一位だ。拒否したことで裁判にもつれ込む。夫クレイマーと妻クレイマーの戦い、クレイマーvsクレイマーというわけだ。仕事を解雇されて、裁判に敗れ、意気消沈のテッド。息子を育てるためにと安いサラリーの仕事に就けたのに、それも意味がなくなってしまった。残り僅かな共同生活を楽しもうしていた。息子には母と仲良くやっていくように告げる。息子は悲しむ。そこへ息子を引き取りにジョアンナがやってくるが、自分よりも夫であるテッドが息子を育てるべきだという。息子にひとりで会うためにエレベーターに乗り扉が閉まったところで物語は終わる。普通にいい話。とくに好きだったのは、新しく仕事を得ようとしゃかりきになるテッドと、フェミニストジョアンナの友人が裁判ではテッドが良い父親であると証言する場面。ああいう是々非々は見ていて気持ちがいい。かといって、その友人が信念を曲げたとか言う訳ではなく依然としてジョアンナとは友達であるというのもいい。裁判のシーンからラストへはひとつながりになっており、そもそも夫婦はあまり裁判に熱心ではない。弁護士がおかしいぐらい張り切っている。少しの意地が裁判を引き起こしてしまったのであり、裁判が経ていくなかで、夫婦はそれぞれお互いの息子への愛を確信していったのだ。ジョアンナが夫のことを何も悪く言わない(浮気も性の不適合もなかったと間を取りながら答えていく)のもよい演出だった。これは単にメリル・ストリープの演技がうまいということかもしれない。あまりにも普通のストーリーだから言うことはないが、何が描きたかったのかと考えると、親子愛と夫婦愛のかたちを接合して導き出したかったのかもしれない。一度やってみることは大事で、テッドは育児の過程で育児の楽しさや要点をわきまえていった。何事も経験せねばならない、それから考えてみることが大事であると、関係ないことを考えさせられた。

⑨『あの頃ペニー・レインと』(キャメロン・クロウ★★★☆☆☆
死んだフィリップ・シーモア・ホフマンの出演作ということでみた。可もなく不可もなくといった映画だったけど、ときにすごく煌めくことがあって、それはすごく良かった。ストーリーとしては飛び級をするぐらい頭のいい大学教授の息子が姉にそそのかされ(姉は18で家を飛び出すわけだが「ベッドの下を見なさい」といいレコードを弟に贈った)音楽にハマり、ロックのライターになってからが展開していく。弱小媒体で発表していた記事が目に止まりローリングストーン誌のライターに。バンドに同行してインタビュー記事を取ることになった。15歳のライターなど滅多にいるものではないわけだが、そこがクローズアップされるわけでもなくバンドマンたちに愛される。母親は高校をちゃんと卒業してほしいが主人公ウィリアムは取材に入り込んでいく。同行したツアーが終わった帰りの飛行機が嵐に巻き込まれひとりずつ隠していたことを叫ぶことに。取材していたスティルウォーターのメンバーがいまだお互いを好きだ嫌いだ罵り合う中、ウィリアムはペニー・レインが好きだと告白した。この子はスティルウォーターの追っかけをしていてボーカルのラッセル・ハモンドにも抱かれていた(というか彼女だった)。しかしラッセルは彼女を大事にはせず、飛行機で発つ前日、ラッセルがボブ・ディランに会っているちょうどその時アルコール中毒でぶっ倒れており、ウィリアムが救っていた。ウィリアムは自分が好きなレインを、そしてファンとしてのレインを大切にしないスティルウォーターのメンバーに怒っていたのだった。バンドメンバーの暴露的要素を含む記事は結局バンド側の否定によって雑誌に載ることはなかった。だが、ウィリアムの自宅にラッセルがやってきて謝罪。ウィリアムは再びラッセルに取材ができた。そうしてローリングストーン誌の表紙をスティルウォーターが飾った。この映画は監督のキャメロン・クロウの経験をもとにしている。キャメロンも10代でロックのライターとして活躍していたのだ。2時間ちかくあり途中かなりダレる。同行取材の部分はもう少し割愛できただろうし、ペニーレインとの関係性の描き方が下手くそだった。ホフマン演じるロックライターのいぶし銀の演技はたまらなくよかった。こうして大人の世界に引きずり込んでやる人間も必要だからだ。

⑩『マイ・フェア・レディ』(ジョージ・キューカー★★☆☆☆☆
いやあ・・・。つまんなかったです。オードリー・ヘップバーンとレックス・ハリソンの主演作。『ピグマリオン』が原作なので構造は知っていました。下級身分の花売りイライザが言語学の教授に目を付けられ言葉を矯正される。一度パーティーに連れて行くもヤンキー言葉が飛び出し冷や汗。さらに磨きをかけ、ついには王族の舞踏会につれていく。『メリー・ポピンズジュリー・アンドリュース
主演女優賞1964年



ピグマリオン (光文社古典新訳文庫)

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